アウトドア日記

個人の日記を兼ねていますので、アウトドア以外の記述があります。

2008年6月25日(水)
GPSのテスト結果です。 NO.2

5月26日付日記 「GPSのテスト結果です。NO.1」に続き、2回目のテスト結果をアップします。

1.テストの目的
テストの主目的はNO.1にあるとおりですが、今回は6月17日に登った紋別岳に限定して、GPS記録の総上昇量・総下降量・距離について分析してみました。

この紋別岳は全行程が舗装道路で、登山口から山頂まで一定の斜度になっており、上方も開けていてGPS電波の受信状態も良好です。

そのため、GPS軌跡ログの分析に最適と考えて、1回のみの登山記録ですが、分析の対象に選んで見ました。

GPS080625−2

(写真2 紋別岳軌跡ログ 地図)
 拡大表示できます。



GPS080625−3

(写真3 紋別岳軌跡ログ グラフ)
 拡大表示できます。




2.テスト機器
GARMIN社 ETREX VISTA HCX (高感度版)新規購入
GARMIN社 ETREX VISTA C
GPS080625−1

(写真1 GPS)
 拡大表示できます。




3.総上昇量・総下降量
高度ページ画面に表示されます。
総上昇量は、全行程のうち上昇部分のみを集計したものです。
総下降量は、全行程のうち下降部分のみを集計したものです。

縦走などで複数のピークを越えた場合に、登山道の全容をつかむのに便利です。


4.TP積算距離
トリップコンピュータ画面に表示される、積算距離です。
画面上に表示される距離は、この画面のTP積算距離だけです。
写真1の各GPS画面の左上に表示されています。


5.軌跡ログ距離
GPSでは自動的に内部の記憶装置に軌跡を保存しています(最大10000ポイント)。
この軌跡ログをパソコンに取り込んでエクセルで表示したのが次の写真です。

(写真5 VISTA-HCX)
GPS080625−5




















(写真6 VISTA-C)
GPS080625−6





















6.計測誤差について
GPSでは1秒毎に位置の計測をしており、そのデーターを集約・加工して画面に表示するとともに、軌跡ログにも記録していますが、この集計ロジックは公開されていません。

また、このGPS装置はその使用目的から最大限の小型軽量化が図られており、移動しながらGPS衛星の電波を受信することから、多少の誤差の発生はやむを得ません。

なお、この新たに購入したVISTA-HCX(高感度版)の感度は非常に良く、従来のVISTA-Cよりも軌跡の計測結果(往路・復路の軌跡の合致度)は良好です。

したがって、GPS利用の主目的である現在地点(緯度・経度)の把握については大変良好で、VISTA-Cよりも優れていると思います。

今回の紋別岳は受信状態が良好なため、両GPSの軌跡ログは非常に安定していました。

次の写真は紋別岳山頂部分を8倍に拡大表示したものですが、軌跡ログが最大でも10m以内に収束されており、両GPSとも軌跡ログは非常に良好でした。

GPS080625−4

(写真4 山頂部分)
 拡大表示できます。





7.実距離の推測 (電子地図+カシミール3D の利用)
登山に関しては、実距離の把握方法がないため正確な距離はわかりませんが、それでも電子地図やカシミール3D等を利用してGPS軌跡ログを検証すると、比較的実距離に近い距離を算出できます。

下の表は、カシミール3Dで電子地図上の軌跡ログ上をトレースして断面図を作成した場合の結果です。

GPS080625−7
(写真7 断面図の集計部分)

沿面距離が計測距離になります。(表示は片道です)
















下の写真では、地図の道路と軌跡ログがずれています。

GPSの軌跡ログが細く収束しているのでこちらを正しい位置と仮定すると、地形図の道路は微妙にずれています。

また、断面図の集計結果では62mも下降していることになっていますが、実際の道路では全く下降している部分はありません。

GPSを正しいと仮定すれば、等高線が微妙にずれていることになります。

地形図の等高線はかなり正確と聞いていますので、もしずれているとすれば緯度経度の軸のほうかも知れません。(仮定の上での話です)

GPS080625−11

(写真11 道路・軌跡)
 拡大表示できます。




8.テスト結果

(写真8 参考図)

GPS080625−8






































軌跡ログの高度データ(0.1m単位)を基準に作成した図です。
三角形の左端が開始・頂点が山頂・右端が終了時点の高度です。
総体的にほぼ誤差以内に納まっているように見えます。

ただ、HCXの下山後の標高値が317.4mに増えているのが気になります。
この現象(傾向)は、他の記録でも顕著に表れているので、別途検討したいと思います。


(写真9 総上昇量・総下降量)

GPS080625−9





























黄色欄の部分はほぼ誤差以内と思われます。

VISTA-HCXの軌跡ログ高度差(単位m)は、何故かかなり小さい数値になっています。

VISTA-CのGPS高度ページに表示される総上昇量・総下降量は明らかに少ない数値になっています。

今回の紋別岳に限っては、VISTA-HCXの方が良好な結果を示しています。
ただし、他の結果では逆の場合が多いので、更に検証が必要と考えています。


(写真10 TP積算距離・軌跡ログ距離)

GPS080625−10






















VISTA-Cの結果はほぼ合致していますので、良好と判断します。

VISTA-HCXの結果は、今までの計測結果の傾向と一致していて、TP積算距離が軌跡ログ距離より4%程長くなっています。

この数値は10%以内で変動しますが、常にTP積算距離が長く表示されます。
また、軌跡ログ距離は比較的VISTA-Cの数値に近い値を示すことが多いです。

           ご覧になっているブラウザの「戻る」を押してください。

2008年最新

http://tjmount.com/

Copyright © 2003-2016 一人歩きの山行記録 All Rights Reserved.