アウトドア日記

個人の日記を兼ねていますので、アウトドア以外の記述があります。

2008年5月26日(月)
GPSのテスト結果です。  NO.1

藻岩山における10回のGPSテストが終了したので、取り敢えず結果をアップします。

1.テストの目的
新たに購入したVISTA-HCXのTP積算距離と軌跡ログ距離に大きな差異があり、この差異がどの程度のものなのかを把握することにあります。

従来から保有していたVISTA-CではTP積算距離と軌跡ログ距離に大きな差異がなく、誤差の範囲内程度でした。

2.テスト機器
GARMIN社 ETREX VISTA HCX (高感度版)新規購入
GARMIN社 ETREX VISTA C
(写真1)
GPS080526−1






3.テスト方法
平地の計測、自家用車による計測では殆ど差異が生じていないので、登山に限定してテストすることにしました。

テストの場所は藻岩山とし、コースは次のとおりとしました。
旭山記念公園 → 藻岩山山頂 → スキー場入り口 → 藻岩山山頂 → 旭山記念公園
(写真2)
GPS080526−2






4.TP積算距離
トリップコンピュータ画面に表示される、積算距離です。
画面上に表示される距離は、この画面のTP積算距離だけです。
写真1の各GPS画面の左上に表示されています。

5.軌跡ログ距離
GPSでは自動的に内部の記憶装置に軌跡を保存しています(最大10000ポイント)。
この軌跡ログをパソコンに取り込んでエクセルで表示したのが次の写真です。
(写真3)
GPS080526−3






6.計測誤差について
GPSでは1秒毎に位置の計測をしており、そのデーターを集約・加工して画面に表示するとともに、軌跡ログにも記録していますが、この集計ロジックは公開されていません。

また、このGPS装置はその使用目的から最大限の小型軽量化が図られており、移動しながらGPS衛星の電波を受信することから、多少の誤差の発生はやむを得ません。

そのため、計測毎にTP積算距離がバラつくのは容認することにして、TP積算距離と軌跡ログ距離の差異がどの程度のものなのかを把握することを目的としています。

従来のVISTA-CではTP積算距離と軌跡ログ距離の差異はそれ程ではなく、誤差の範囲として容認できるものでした。

登山に関しては、実距離の把握方法がないため正確な距離はわかりませんが、それでも電子地図やカシミール3D等を利用してGPS軌跡ログを検証すると、比較的実距離に近い距離を算出できます。

最終的には、TP積算距離と軌跡ログ距離から実距離を推算する尺度を決めたいと思います。

なお、この新たに購入したVISTA-HCX(高感度版)の感度は非常に良く、従来のVISTA-Cよりも軌跡の計測結果(往路・復路の軌跡の合致度)は良好でした。

したがって、GPSの主目的である現在地点(緯度・経度)の把握については全く問題なく利用できますし、VISTA-Cよりも優れていると思います。

7.藻岩山テスト結果 10往復
(写真4)VISTA-HCX TP積算距離
GPS080526−4

















(写真5)VISTA-HCX ログ軌跡距離
GPS080526−5

















(写真6)VISTA-C TP積算距離
GPS080526−6

















(写真7)VISTA-C ログ軌跡距離
GPS080526−7

















(写真8)合計比較
GPS080526−8









VISTA-HCXのTP距離がログ距離よりも8.1%も多く表示されており、VISTA-Cと比較すると差異が大きすぎます。

これは、両機種の制御ソフトウェアが異なっているために起きている現象と思われますが、詳しいことはわかりません。

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