平成24年山行記録


2012年9月9日(日)
十勝岳−美瑛岳縦走 (9月8日)

十勝岳から美瑛岳を縦走しました。

駐車場        06時05分
十勝岳避難小屋  07時09分 (1時間04分)  
十勝岳        09時23分 (2時間14分) (3時間18分)
美瑛岳着       11時34分 (2時間11分) (2時間11分)
美瑛岳発       11時50分 (0時間16分) (0時間16分)
美瑛富士分岐    12時45分 (0時間55分)  
ポンピ沢       13時19分 (0時間34分)  
函状の沢(ハシゴ) 13時39分 (0時間20分)  
駐車場        15時13分 (1時間34分) (3時間23分)

合計所要時間  9時間08分

(GPS記録)
総上昇量   1407m
総下降量   1492m

累積標高(+)トラック   1633m
累積標高(+)地形    1599m

TP積算距離    17.10km

8日夕方に吹上温泉に到着して、銀嶺荘で車中泊の手続きをしました。

その際に、箱状の沢の状態について確認したところ、ハシゴが設置されていて全く問題ないとのことでした。

8日は夕方から気温が下がりかなり寒くなったので、アウターを着用して食事の準備をしました。

夜も、夏用のシュラフ(登山用ではない)では、少し寒く感じました。

9日朝の気温は、車の温度計では8℃ぐらいでした。(あまり正確ではありません)

朝の状態は、天候は快晴で、殆ど風もなく、快適な登山日和でした。

水は余裕を見て2リットル(500mlペットボトル 4本)を携行しました。

実際の消費量は1リットルでした。やはり、気温が少し下がってきたため、消費量が減ったのでしょう。

望岳台からの出発時には、服装について悩みましたが、結局半袖下着の上に長袖の夏シャツを着用しました。

ザックには、ウィンドブレーカー(上のみ)と、雨具一式を入れていますので、防寒はこれで大丈夫と考えました。

出発して直ぐに半袖シャツ姿になり、平らな稜線に出たところで夏シャツを着用し、下山までその状態で歩きました。

十勝岳山頂は、既に大勢の登山者で賑わっていました。

十勝岳山頂では休憩せずに、写真撮影後直ちに美瑛岳に向かいました。

当日は快晴で、見通しが良いため全く不安はありませんでしたが、視程が50mを切るような濃いガス(雲)の時は、道標を見つけづらいため縦走は避けた方が良いと思います。

ガスや雨で地面が濡れてしまうと、踏み跡は判別し辛くなるので、道標に頼って歩くことになります。

美瑛岳の麓には比較的早く、50分程度で到着しますが、そこから岩場を登って美瑛岳山頂に到着するまで1時間以上掛かりました。

結局、十勝岳山頂から美瑛岳山頂までは、約2時間強掛かっています。

美瑛岳山頂も、沢山の登山者で賑わっていました。

景色を楽しみながら食事を摂りました。素晴らしい景観でした。

美瑛岳の下山路は以前と変わりありませんでした。

大きな段差などもあり、結構歩きづらい部分もありますが、危険な場所はありません。

美瑛富士分岐には、確りした標識が設置されています。

ポンピ沢は、水が流れていますが、靴を濡らさずに安全に通過できます。

ここで休憩する登山者も多く、私も顔を洗ったりして少し休憩をしました。

函状の沢は、昨年大雨で以前よりも深く掘れてしまったため、今年春に鉄製のハシゴが設置されています。

ハシゴの上に到着して下を見ると、やはり深く感じました。

ストックを短くして腰に付け、ハシゴを慎重に下りましたが、不安を感じることはありませんでした。

上から見るとハシゴは急に見えましたが、底に下りてからみるとハシゴは結構傾斜していました。

反対側の登りは、ロープを使用します。

今回は、ロープで沢の上までのぼり、念のためロープの点検をしました。(写真6,7,8)

驚いたことに、ロープの固定部から少し下がった所で、ロープが岩に擦れて半分以上破断しているのを発見しました。

特殊な固定方法をしているため応急処置も不可能なので、そのままの状態でそこを離れました。

望岳台の休憩所で、関係者への連絡を試みましたが、食堂のため詳しい人がおらず連絡がつきませんでした。

そのため、白銀荘で関係者に電話をつないで貰い、私から状況を説明して早急に対策を講ずるように連絡しておきました。

沢が結構深く、底は石ですので、ロープが破断して登山者が転落すると、怪我は免れないと思われます。

私の場合は、以前に初級のクライミングを行った経験があるので、登山道に設置されているロープは必ず点検をするようにしています。

今回見たロープは、危険レベルの状態でしたので、事故の起こる前に発見できて幸いでした。

使用されていたロープの破断面を見ると、材質がトラロープ(黄色・黒、道路工事用)とほぼ同じにみえました。

この様な、安全に関わる場所では、是非登山用のロープを使用して頂きたいものですね。


白銀荘で入浴後、明日の天候を確認したら、翌日(9日)は午後から降雨の予定で、さらに翌々日(10日)が雨の予報に変わっていました。

そのため、9日朝の状態が良ければ、富良野岳を往復する予定で、早めに就寝しました。

寝具は、3シーズン用のシュラフに変更しました。

このシュラフは羽毛製ですので、夏用のシュラフ(綿)の1/3程度の容積ですが、夏用よりも遙かに暖かいです。

風景関係の写真は、明日アップする予定です。

十勝岳
GPS軌跡
カシミール3D使用
山旅クラブの地図使用



十勝岳

GPS軌跡




十勝岳

十勝岳山頂です。




十勝岳

美瑛岳山頂です。




十勝岳
函状の沢に設置された鉄製のハシゴです。
沢の美瑛岳側になります。
実際は、写真よりも少し急です。



十勝岳

同上の反対側のロープ固定部です。




十勝岳
同上
ロープが岩に擦れて、半分以上が破断していました。
白銀荘の電話を借りて、関係者に連絡しておきました。



十勝岳

同上




十勝岳

登山道にて




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