平成21年山行記録
 

2010年8月7日(土)
前手塩岳・天塩岳に登りました。 (8月2日)

前手塩岳〜天塩岳を縦走しました。

駐車場       05時51分
新道分岐下    06時21分 (0時間30分)
前天塩岳      08時29分 (2時間08分)
天塩岳       09時50分 (1時間21分)
避難小屋      10時26分 (0時間36分)
円山         10時54分 (0時間28分)
新道分岐上    11時57分 (1時間03分)
新道分岐下    12時31分 (0時間34分)
駐車場       13時07分 (0時間36分)

合計所要時間  7時間16分

(GPS記録)
総上昇量   1051m
総下降量   1103m

累積標高(+)トラック   1304m
累積標高(+)地形    1334m

TP積算距離    13.43km

(8月1日 移動日)
週間天気予報では、2日から7日までは晴れまたは曇りで、暫く登山可能な予報になっていました。

そのため、8月1日は北海道を寒冷前線が通過して、所によっては激しい雨になりましたが、翌日からの好天を期待して移動日として活用しました。

私の移動中は殆ど降雨はありませんでしたが、日高地方は豪雨と強風にみまわれ、2日にヌカビラ岳でツアー客8名をヘリコプターで救出する騒ぎがありました。

天塩岳ヒュッテでも前夜は降雨と強風が酷かったようです。

テント泊キャンプに来ていた少年少女を主体にした団体【グリーンフォーラム旭川(自然学園)】が、強風でテントが壊されたため午前3時に全員を起こしてヒュッテに移動したということでした。

夕方には雨が完全に上がったので、翌朝の登山開始までは12時間あり、それまでには天塩川の流量も減って、狭い板が渡されただけの徒渉箇所も安全に通過出来るだろうと期待して就寝しました。


(8月2日 前天塩岳〜天塩岳登山)
朝は濃霧の状態でしたが、日中には回復することを期待して登山を開始しました。

徒渉箇所の狭い板は大丈夫でしたが、その下を濁流が流れているため慎重に渡りました。勿論板から落ちたら、濁流に流されて命の保証はありません。

上流側の徒渉箇所では、縛っていない板がずれていたので、修正してから渡りました。前日に流されない程度に水を被ったようです。

前手塩岳の最後の徒渉箇所の板がそれまでよりも更に狭くて僅かにガタがありました。

この箇所は、徒渉距離は短いのですがその下を濁流が流れているため、少し危険に感じました。

渡ろうと思い一歩踏み出した際に、今までの様に普通に歩いて渡るのには幅が狭すぎると感じ、一旦戻り暫く気息を整えました。

その後、靴底を板から離さないように擦るようにして歩き、何とか突破しましたが、一番緊張した徒渉でした。

同じコースを歩いた後続者が数名いたようですが、その方達がどのように歩いたかは判りません。

前天塩岳山頂は強風・濃霧の状態で、遠方視程は全くありませんでしたが、山頂で休憩中に雲が切れ始めてきました。

残年ながら、山頂休憩中に天塩岳を視認することはできませんでしたが、天塩岳に向けて出発して暫くすると急速に視界が開けてきました。

天塩岳山頂も強風でしたので、長居をせずに直ぐ下山を開始しました。

天塩岳下山時に、夫婦ずれ2名に出会いましたので、念のため前天塩岳の徒渉で緊張する場所がある旨を伝えておきました。

登山道に熊の痕跡はありませんでした。

下山後、愛別町の協和温泉で汗を流してから旭岳に向かい、旭岳青少年野営場で車中泊をしました。

今回の教訓は二つです。
1.天塩川は雨を集める流域が広いので、半日程度では水量はあまり減らないこと。

  当日は、前日の雨の影響で、登山道には広い範囲でまだ水が流れていました。

2.徒渉箇所や登山道の荒廃が心配な場合は、前手塩岳側から登ること。

  登山口から天塩岳へ向かう分岐までは同じコースを歩きますが、前手塩岳は更に上流に向かい、数カ所の徒渉箇所を越えなければなりません。

  もし、この徒渉箇所や付近の登山道が通行不能になった時に、天塩岳→前手塩岳方向に縦走した場合は、そこで立ち往生してしまうことになります。


天塩岳
GPS軌跡
カシミール3D使用
山旅クラブの地図使用


天塩岳

GPS軌跡



天塩岳

前天塩岳山頂です。



天塩岳
同上
まだ濃霧の中ですが、上空が少し明るくなってきて、
その後少しずつ視界が開けてきました。


天塩岳

天塩岳山頂です。
風が強い状態でした。


天塩岳

天塩岳下山中に見た天塩岳です。
避難小屋に到達する頃には、綺麗に晴れました。


天塩岳
復路で見た前手塩岳です。
小さい石ころだらけの急な登山道を登ります。
私は、最初に一気に登ってしまうのが好みに
合っています。

天塩岳
徒渉箇所です。
ゴーゴーと音を立てて流れています。
写真で見るより、遙かに迫力があります。


天塩岳
別の徒渉箇所です。
水量が多く流速が速いので、落ちたら間違いなく
流されます。

平成21年山行記録
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