平成23年山行記録


2011年3月12日(土)
手稲山に登りました。雪洞堀りのテストをしました。(3月12日)

冬道経由でガレ場まで歩き、そこから引き返しました。復路で阿部山コースに少し入ってみました。

駐車場      08時33分
冬道分岐     09時16分 (0時間43分)
ガレ場      10時39分 (1時間23分)
冬道分岐     11時51分 (1時間12分)
雪洞堀り開始  12時06分 (0時間15分)
雪洞掘り終了  13時05分 (0時間59分)
駐車場      13時51分 (0時間46分)

合計所要時間  5時間18分

(GPS記録)
総上昇量   461m
総下降量   537m

累積標高(+)トラック   624m
累積標高(+)地形    545m

TP積算距離    7.06km

(東北関東大震災)
東北関東大震災で被災された方々にお見舞い申し上げます。

M9.0という世界最大級の地震が起こした津波の威力には、ただ唖然とするばかりでした。

「最悪の想定」を遙かに超える規模の地震と津波で、東北関東地方の沿岸部一帯が壊滅的な破壊を受けてしまいました。

今回の地震が、近い将来発生が確実視されている巨大地震 「東海、東南海地震」 の引き金にならないことを祈るばかりです。


(手稲山)
東日本大震災の翌日ではありますが、前々から予定していた手稲山に出かけました。

ガレ場の様子が判らないため、12本爪アイゼンを携行したので、登山靴も12本爪アイゼンの装着が可能な重登山靴としました。

重登山靴を久しぶりに履きましたが、靴底が一枚板のように全く曲がらないうえに重たいため、軽登山靴よりは歩きづらいです。

以前は頻繁に履いていたので、それほど感じなかったのですが、久しぶりに履いたため、違いを強く感じました。

駐車場から冬道分岐まではツボ足で歩き、アイゼンとスノーシューはザックにつけました。

冬道分岐でスノーシューを装着して冬道の急坂を登りましたが、今日はこの部分の突破で普段よりも多く体力を使ってしまいました。

後からきた登山者がアイゼン装着で歩いていたので、多少埋まってもアイゼンの方が良かったかもしれません。

ガレ場の下で休憩中に、男女2名組みが追い抜いて行きました。6本爪アイゼンを装着し、ストックは携行していませんでした。

ガレ場からは踏み跡が殆ど埋まってしまい、僅かに痕跡が残っている程度でした。

私もガレ場を少し登ってみましたが、身体に普段よりも疲れを感じたので、無理をせずにそこから引き返しました。

大震災の翌日で、関係機関が救助に全力を挙げているときに、登山で事故を起こすようなことは論外なので自重しました。

皆さんも自重したのか、今日出会った登山者は3名のみでした。

復路で、阿部山の登山道に少し入ってみました。ブリッジはまだ確りしているようでした。


(雪洞掘り)
冬道分岐に戻った時刻が12時前で時間的に少し余裕があったので、携行していた簡易スコップで雪洞を掘るテストをしました。

使用したスコップは、プラスチック製簡易スコップで、重量は182gしかありません。このスコップは冬期間は常時携行しています。

写真にあるとおり、スコップの両側を掴んで使用しますが、柄が無いので通常のスコップよりは使いづらいです。

ただ、所有しているスノースコップは、かさばるうえ、重量が760gもあるので、それを考えれば多少の使いづらさは許容範囲です。

雪洞を掘る場合は、まず場所選びが肝要です。積雪に高さと奥行きがあって、かつ安全な場所を選びます。

雪洞の床は、入口よりも少し高くすると、冷気が下に逃げるので良いとされています。

今回は、積雪高さに余裕が無かったので、掘り下げる格好になってしまいましたが、一応実用的なものができました。

作業中に手袋が濡れるので、私はゴム手袋も携行しています。今日も作業にはゴム手袋を使用しました。

作業を効率的に進めるためには、床面にシートを拡げて削った雪をその上に落とし、シートを出口に引っ張っていって排雪するのが効率的です。

このシートは携行していないので、本番の場合にはツエルト(非常用テント)を利用することになるでしょう。

所要時間は、その時の状況で大きく変わるので何とも云えませんが、今日は小一時間で満足するものができました。

奥を掘り終わった後で、風除けを造ります。開口部の前と横に雪を積んで、風が直接吹き込まないようにします。

入口上部の開口部には、ツエルトを張ります。

昔、藻岩山のT6分岐付近で雪洞を掘り、2泊したことがあります。

その時は、スノースコップを使用して、横になって寝られるだけの広さの雪洞を掘りました。

一人でこの様な雪洞を掘ると、スノースコップを使用しても、2時間は掛かります。

この時は、マットを敷いて寝袋を使用しましたので、テント泊よりも快適でした。

今回は、ビバーク時の緊急用雪洞ですので、一人が腰掛けて一晩を過ごせればよい程度のものにしています。

予備の下着、中間防寒着、使い捨てカイロ、緊急用シート製寝袋などは携行していますが、実際にこの様な雪洞で過ごすことになったら、夜間は寒いでしょうね。

写真館に、雪洞掘りの写真をアップしました。私の登山用具にも、雪洞掘りの項目を追加しました。


手稲山

GPS軌跡
カシミール3D使用
山旅クラブの地図使用


手稲山

GPS軌跡




手稲山
ガレ場の開始部分です。
中央右手の樹木を超えた所から右折して、ガレ場の直登を
開始します。今日はこの樹木の所から引き返しました。



手稲山

ガレ場から見た手稲山山頂のテレビ塔群です。




手稲山

冬道にて




手稲山
雪洞掘りのテストをしました。(以下同じ)
登山道脇のこの斜面に、雪洞を掘りました。
完成までの所要時間は、約1時間でした。



手稲山

最初は、入口部分まで掘りました。
所要時間 11分間



手稲山
完成した雪洞です。
内部を掘るための所要時間は35分間でした。
その後、入口と両脇に雪を積んで、風除けを造りました。



手稲山

一人が中に座り、ザックを前に置く状態です。
開口部には、ツエルトを張ります。

平成23年山行記録
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