個人の日記を兼ねていますので、アウトドア以外の記述があります。
2006年9月30日(土) |
たまには空を見上げて! |
「杞憂」(きゆう)と云う言葉があります。辞書には次のように説明されている。
「昔、中国の杞の国のある男が『天が崩れ落ちてくるのではないか』『月や星が落ちてきたらどうなるのだろうか』と憂いたという故事に基づく。」
しかし、現代ではこの男の心配が現実のものであることが解明されてきている。
恐竜絶滅の原因が、6500万年前にユカタン半島に落ちた直径10kmの小天体であるとする説が有力だ。
過去にも何回か地球上の生物の90%以上が絶滅したことがあるが、天体衝突が原因と疑われているものもある。
2002年9月25日にロシアのシベリア地方イルクーツク州に、直径数十メートルクラスの隕石の落下があった。地上には衝突せずに、地上付近の上空で分解飛散したと云われています。約100平方kmの樹木が焼けこげるなどしたが、人口密集地であったなら、甚大な被害を出していた可能性があります。
小惑星の地球大接近のSF映画「ディープ・インパクト」「アーマゲドン」が
大ヒットし一般の人の関心が集まっていますが、現在世界各地で小惑星の探査が行われています。
日本にも民間の「日本スペースガード協会」があって、独自に小惑星の探査を続けています。私も昔から興味を持っていたので会員になっています。会員になると、年に何冊かの会報が送られてきますし、メールでも色々情報が送られてきます。
現時点では直径1km以上の大きなものは大体見つかっているとされていますが、まだ小さいものでは未発見のものが多数あると云われています。直径が小さくなると太陽の光の反射量が少なく、それだけ発見が難しくなるのです。
地球近傍を通過する小天体を、「通過後」に発見したという報告もされています。それだけ発見が難しいのと、特に太陽を背にして接近してくる小天体の発見は困難なようです。
現在発見されている小天体で、近い将来地球に確実に衝突する可能性のあるものは報告されていませんが、時々新聞に「○○小惑星が、何十年後に○%の確率で地球に衝突する可能性あり」などと発表されることがあります。
現在軌道の判明している小天体でも、小天体の重量の変化や、惑星やその他の小天体の近傍を通過する際の引力による軌道の変化など不確定の部分もあり、軌道のふらつきが原因で将来地球と衝突する可能性のある要注意の小天体が数千個以上あると云われています。
現在話題になっているのは、小惑星『2004 MN4』(直径約320メートル)です。この大きさですと、もし地球に衝突したら途方もない大被害が予想されます。
軌道の計算結果、2029年の時点で地球と月の間を通り抜け、2036年には更に地球に接近して衝突の確率があがる可能性が指摘されています。
米航空宇宙局(NASA)の地球近傍天体室では一貫して、衝突の確率はきわめて低いとの立場をとっており、その計算によれば、2035年中の衝突の確率は2万3000分の1で、2036年には確率が上がるものの、それでもわずか1万4000分の1としています。
2029年の通過時に軌道がより詳しく計算されるでしょうが、しかし、もし2029年の時点で確率が大きく上がった場合には、もはや手の打ちようが無いので、今からその対策を講じるべきだとの意見もあります。
近い将来公の場で、正式な議題として採り上げられることも予想されます。
この中にも、未知の小惑星が
潜んでいるかも!
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