平成18年山行記録


2006年5月2日(火) 今日は手稲山に挑戦。完登ならず。


今日は久しぶりに手稲山に登った。
夏には水も流れていないほんの小さな沢を越えるときに、ブリッジが抜けてきている部分があったので、慎重に中央部を避けて対岸付近に足をついたら見事に踏み抜いてしまい、冷や汗をかいた。片足だけだったので事なきを得たが、結構深そうだった。水量も少なく数メートル下に開口部もあったので、まあ大事には至らなかったであろうが。

1つ目の小さな橋を渡ったところから、急な尾根に取り付いて、一気にガレ場まで登る冬道コースがある。このコースは川から離れてしまうので安全なのだが、冬専用のコースで雪が減って笹が出てくると登れなくなる。

冬道への分岐点で冬道の尾根を見ると、大分笹が出てきていたので、夏道へコースをとった。しかし、谷筋に入り2つ目の小さな橋を徒渉する付近に差し掛かると、川を被っている雪が所々抜け落ちており、コースは川に沿って暫く進むことになるので、踏み抜きの危険を感じて引き返した。

10分ほど戻ったところで同年輩の単独登山者と合い、引き返してきたことを話すと「冬道コース」へ行ってみようということになり、二人で暫く戻った後冬道コースに取り付いた。

案の定すぐに急登の藪漕ぎになり、笹や小枝に掴まりながら何とか急斜面を登り切り、雪の残っている冬道コースにたどり着いた。同行者から、「下るのは難しそうなので、復路は別のコースをとろう」と提案があり、地図でコースの説明を受けた。

11時24分ガレ場に到着し、それぞれ6本爪のアイゼンを装着した。私から、「時間的に遅いので、12時になったら引き返そう」と提案し同意を得る。ガレ場を登り初めてすぐに同行者から「雨雲が山の上部に被ってきたので引き返そう」と提案があり、11時32分に引き返した。

今度は同行者が先を歩き、取り敢えず夏道コースを谷まで降りる。布敷ノ滝をすぎて少し行った所に徒渉点があるが、予定ではそこを渡らずにトラバースすることになっていたが、安全そうなのでブリッジを渡り対岸の川筋のコースに入った。

正規の夏道コースは徒渉点(NO.3の橋)から尾根に上がって川から離れ、尾根を下りきったところで徒渉(NO.2の橋)して元の側に戻るのだが、このコースは雪が付いていてまだ登れないので、この間を川に沿って歩くことになる。
川の上面を雪が完全に覆っているので、たぶん川の上も少しは歩いているはずで、精神的に大変よろしくない。

同行者がこのコースのベテランの様なのでそのままついて行くことにして、、安全を確認しながら結局最初に私の断念したコースを降りてしまった。安全なコースに入ってから同行者と色々話したが、冬でもこの近辺の山に登っているそうで、大変参考になった。

単独行の場合、融雪期は特に注意が必要である。雪崩は勿論であるが,川筋(谷筋)に入る場合は常にブリッジの崩落・踏み抜きに注意しなければならない。同行者がいれば救助してもらえる場合でも、単独行では不幸な結果を招く恐れがある。少しでも、危険を感じたら引き返す勇気が必要で、なにも恥ずかしいことではない。
他の登山者が行ったのを見た場合でも、自分で危険だと感じたら引き返すことにしている。
手稲山0502
本日のコース。
GPS記録。
山旅クラブの地図利用。

平成18年山行記録
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