平成19年山行記録


2007年3月17日(土)
層雲峡の銀河の滝を登ってきました。(3月16日)

山岳ツアー会社の主催するアイスクライミングに行ってきました。
層雲峡にある「銀河の滝」です。

(参加者)
ガイド 2名 男性 1名 女性 2名  合計5名

早朝6時30分に高速道路インターに近い場所で待ち合わせて、一路層雲峡に向かいました。
現地の天候は晴れで風も強くなく、快適なアイス日和でした。

登攀は2グループに分かれて、ほぼ並行して行いました。
ベテランガイドと私と女性1名が1グループを組み、ガイド1名(アイス初心者)とアイスベテラン女性1名(リード・先頭)が組んで登りました。
「銀河の滝」はアイスクライミングとしては初級に属するやさしめの滝ですが、それでも高度差があるので、上部に行くほど緊張感があります。

私たちのグループは60m弱のロープ2本を使用して登ったため、4ピッチにピッチを細かくきりました。
これを3ピッチにすると、中間の傾斜のやや緩い雪面で短い距離ですが、ロープ無しで移動することになります。一度経験しましたが、心臓にまことに良くありません。もしスリップしたら、勿論滝の下まで落下します。

「銀河の滝」に向かって左側の岩壁に支点が設けられています。また、立木を1箇所利用しました。
この支点付近は足場的に若干余裕がありますが、それでも各人が支点にセルフビレイをとって氷壁に沿って立つのがやっとで、人が入れ替われるほどの余裕はありません。
先に2名の組が滝の先端に到着し、我々も少し遅れて到着しました。

滝の下降はロープによる懸垂下降で、同じく4ピッチで行いました。
登るときは必死で上しか見ていないのでそれ程気になりませんが、ロープに下降器(エイト環)をセットして下を見るとほぼ垂直に見えます。

足場上で支点と身体間のロープをピンと張り、セルフビレイを外して身体を垂直面に振り出しますが、この時が一番緊張します。

エイト環は自動ブレーキ機能がありません。エイト環の下側のロープを手で引くとブレーキが掛かります。ロープを握っている右手の力をほんの少し緩めると、身体の重さでロープが流れて身体が下降しますので、少しずつロープを繰り出して下降します。

このロープを掴んでいる右手の握力が無くなったり、ロープを離してしまうと当然落下します。
そのため私の場合は下降の途中で時々停止して、握力の回復を図りながら慎重に降ります。
銀河の滝070316−1

銀河の滝全景 (滝の基部で撮影)
滝に向かって左側を登ります。
写真で見ると簡単にのぼれそうですね!


銀河の滝070316−2

銀河の滝 (周囲の岩を入れてみました)




銀河の滝070316−3

滝の下部の氷壁
澄んだ青色をしており大変きれいでした



銀河の滝070316−4

夏に撮影した銀河の滝

平成19年山行記録
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