悪天候のため、1050m付近で引き返しました。
(18日)
林道入口 不明
テント場 10時51分
(19日)
テント場発 06時00分
引き返し点 10時30分 (4時間30分)
林道入口 不明
合計所要時間
(GPS記録)
総上昇量 m
総下降量 m
累積標高(+)トラック m
累積標高(+)地形 m
TP積算距離 km
(メモ)
GPS記録: なし 参考のために、手動で作成した。
参加者 3名 + ガイド 2名 計 5名 (厳しいコースのため、ガイド2名態勢)
以下は、当時作成した記録です。
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利尻島 東北稜 (ツアー)
平成17年5月17日〜20日
ガイド 2名(Mガイド、Tガイド) 参加者 3名 合計 5名
(概要)
強い低気圧が朝鮮半島にあり、接近による悪天候が予想されたが、予定どおり札幌を出発した。
フェリー乗船中にテレビの気象予報を参考にして、次のように計画を変更した。
これは、18日が悪天候の中心日になり、19日には天候が回復すると見込んだためである。
17日 旅館泊
18日 林道終点でテント泊
19日 1400m〜長官小屋の範囲で、テント泊または小屋泊
20日 登頂後に北稜を下山してフェリーに乗り、深夜に帰札する。
(5月17日)
旅館泊
(5月18日)
ゆっくり朝食を摂り、旅館の車で林道入口まで送ってもらった。不要な荷物は旅館に預けておいた。
10:51 林道終点 テント場着
夕方より雨となり、小雨であるが終日続く。
持参したテントは1張りのみで、参加者(3名)が利用した。
ガイドは、2名用のツエルトを張ったが、ツエルトは通気性がないので、夜間に酸欠になったそうです。(雨で両脇の通気口が塞がった?)
テントも、フライとテントの間の隙間が少なく、3方が水で吸い付いて通気性を損なっていたので、夜間は出入り口のチャックを少し開けて寝た。
(5月19日)
天候は小雨。
私はアウターに雨具(上着)を使用していたので、持参した雨具のズボンを着用して、一応雨天装備とした。
しかし、雨天の中を長時間行動したので、結局汗で下着が濡れた状態になった。
他の人は、軽量化のため雨具を持参していないひとが殆どであった。
一応ゴア製品を着用しているため、小雨には対応する予定であった。
しかし、小雨ではあったが長時間行動したため、殆どの人が雨をとおしていたようである。
登山靴の中も、1名を除き中が濡れた。
私も、下着の汗またはスパッツから浸透したとみえて濡れた。
気温が低く身体が濡れているため、皆、歩行中は問題なかったが、停滞すると非常に寒かった。
当日は、道内で強風が吹き、道東で最大40m/sを超えたとのことである。
利尻山も、1000m程度までは東北稜の稜線に出ずに歩いていたので、殆ど風を意識することはなかった。
しかし、難所が始まる1050m(時計の高度計)地点で稜線に出たところ、猛烈な風が吹いており、Tガイド偵察で少し登ってみたが、これ以上は無理と言うことで、その時点で引き返した。
Mガイドは、停滞して少し様子を見たいようであった
その時点では、身体が濡れていて寒いことや、無理をして登ってさらに上部でビバーグした場合に、体力的に非常に厳しくなることが予想された。
そのため、Mガイド以外の全員が即時下山を希望したので、Mガイドも登攀継続を断念した。
帰路は、アフトロマナイ川上部の沢に降りて、そのまま沢を林道終点まで下山した。
一部ロープを使用して全員コンテで降りた。(全員がロープで繋がった状態で歩く)
落石が非常に多く、当日落ちたと思われるものもあった。
テント発 06:00頃(記録不詳)
登攀中止 10:30頃(時計の高度計で1050m付近)
旅館の車で林道入口に迎えに来てもらい、旅館泊した。
(5月20日)
1番のフェリーに乗船し、札幌に帰った。
天候は快晴であったが、利尻山の山頂付近は風があるように見えた。
フェリーは、物に掴まらなければ歩けないほど揺れたが、一応利尻山の写真を撮った。
往路でフェリーに乗り合わせた単独行の登山者に、19日にコンビニでTガイドが偶然会った際、この男性は20日に登山するとのことであった。
やはり、この程度の慎重さと、日程の余裕が必要だ。
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