岩尾別コースで、羅臼岳山頂を往復しました。
駐車場 05時07分
弥三吉水 06時51分 (1時間44分)
銀冷水 07時58分 (1時間07分)
大沢入口 08時19分 (0時間21分)
羅臼平着 08時57分 (0時間38分)
羅臼平発 09時21分 (0時間24分)
羅臼岳着 10時21分 (1時間00分) (5時間14分)
発(食事後) 10時52分 (0時間31分) (0時間31分)
銀冷水 12時34分 (1時間42分)
駐車場 14時34分 (2時間00分) (3時間42分)
合計所要時間 9時間27分
(GPS記録)
総上昇量 1258m
総下降量 1331m
累積標高(+)トラック 1542m
累積標高(+)地形 1605m
TP積算距離 14.93km
朝、早めに道の駅を出発しましたが、岩尾別温泉の登山口駐車場に到着した時点で、日帰り登山者用駐車スペースは残り1台分しか空いていませんでした。
私以降に到着した登山者は、駐車場手前の道路(傾斜あり)に駐車することになります。
以前に私も道路にとめて、駐車する時に車の前下側を石に擦ったことがあります。
登山中は曇りで風も弱く、雨は降りませんでしたので、まずまずの登山日和でした。
登山道は良く整備されているので、特に危険な場所はありません。
今年は、大沢入口から羅臼平までの斜面に、雪渓が沢山残っていました。
最初の20m程度の雪渓は、雪渓の上を歩いて登りますが、一面がお皿の様な浅い窪みになっていて、全く自然の状態のままでしたので、スリップしやすそうで緊張しました。
一応、キックステップで足場を作りながら登りましたが、雪が固く僅かに表面の雪が削れる程度でした。
その上の長い雪渓は、横の地面を歩くことができました。
羅臼平で休憩中に、羅臼岳は初めてという本州から単身赴任中の4人組が到着したので、暫く休憩したあと一緒に出発しました。
しかし、数十m歩いたところで、後の4人組から「熊がいる」との声があがり、引き返し始めました。
私は下を向いて歩いていたので、熊には気がつきませんでした。
私も急いで出発前の場所まで引き返しました。
4人組の男性から、「熊は初めてなのでどうしたらよいか」と聞かれたので、プロのガイドに引率されたツアーの一行がまもなく到着する筈なので、プロのガイドに対応を任せようと提案しました。
このガイドは、羅臼岳のヒグマに非常に詳しいようで、笛を吹いてヒグマを追い払いに掛かりました。
私も一緒に笛を吹きましたが、熊はなかなか立ち去りませんでした。
私が熊を最初に見た時は、熊が2頭立ち上がってお互いにじゃれ合っていましたが、その後見た時は大きなヒグマ1頭になっていました。
確かではありませんが、子供2頭をつれた母親熊だったのではないかと思われます。
暫く笛を吹いた後、熊が反対側に立ち去ったので私と男性4名が出発しましたが、ガイドからは下山頃に熊が再び戻っている可能性があるので注意するようにアドバイスを受けました。
私は熊よけスプレーを携行していたので、先頭で笛を吹きながら歩き、その後に4人組が続きました。
私が道案内を兼ねて頂上付近の大きな岩の斜面を登りましたが、この山頂部分に出るところはいつもかなり緊張します。
山頂は狭いながらも平坦になっていますが、その周囲は切り立った崖状態ですので、高度感は非常にあります。
4人組の男性は、こういう場所に慣れていないせいか、恐ろしいと云ってまともに立って歩けませんでした。
山頂から見ると、暫く待機して熊の動静を見ていたツアーの一行が大分近づいてきたので、山頂から下りた直ぐしたの斜面で食事をすることにして、長居をしないで山頂を後にしました。
ツアーの一行は、我々の食事場所にザックを置いて、カメラだけ持って山頂に向かいました。
20名位のツアーでしたので、全員が同時に山頂に登れたかは不明です。
その後続々と到着した登山者には、いま山頂はツアーの一行が登っていて満杯状態なので、ここで暫く待機するようにアドバイスしました。
往復とも、山頂手前の岩清水で喉を潤しました。ここは、岩の間から細い筋のように水が流れ落ちているので、置かれているコップで受けて飲みます。
毎回飲んでいますが、冷たくてとても美味しく感じます。
復路も笛を吹きながら歩きましたが、ヒグマは見かけませんでした。
4人とは羅臼平で分かれましたが、駐車場には私が先に着き、登山装備の後始末中にこの4名も到着しました。
道の駅近くの温泉で汗を流した後、前日と同じくウトロシリエトク道の駅で車中泊をしました。
この後は、斜里岳を登る予定ですが、足の疲労回復のため休養日を一日とることにしました。
ツアーの一行は、翌日斜里岳に登ったようです。
24日は斜里岳登山口まで行きましたが、管理人から話をきいたところ、暫く小雨の日が続いておりあまり良い状態ではないということでしたので、登山を中止して当日午後に札幌の自宅に戻りました。
往路は沢を登るので、普段よりは水量が増えていることと、復路の新道は泥濘状態とのことでした。
既に出発している登山者もおり、私でも登れる状態とは思われましたが、もっと条件の良い時に楽しみながら登山をしたいと考えて中止しました。
(総括)
今回のキャンプ登山は、週間天気予報で好天(晴れ、曇り)が続くのを見定めて出発しましたが、阿寒湖に到着してみると翌々日から雨が二日間続く予報に変更になっていました。
結局、雨に当たらずに登山ができたのは、雄阿寒岳と羅臼岳のみでした。
毎年感じることですが、道東地方の天気予報はなかなか当たりませんね。
今年は、北から寒気が入り込み南からの暖気とぶつかったため、大気の状態が不安定になって予報が難しかったようです。
電子計算機が高性能になり、計算機で予報ができる時代になりましたが、人間の地球の大気についての知識はまだまだのようです。
GPS軌跡
カシミール3D使用
山旅クラブの地図使用
GPS軌跡
羅臼岳山頂です。
登頂後、暫くして硫黄山方面が見えました。
同上
硫黄山付近と思われます。(詳細不明)
羅臼平にて
大きなヒグマの出迎えを受けました。
かなり大きくなっ子供2頭をつれた母親熊と思われます。
左はガイドで、中央がツアーの一行の一部です。
心配そうにヒグマのの方を見ています。
ヒグマ対策として設置されているフードロッカーです。
ヒグマには蓋が開けられないように、ロック部分に工夫が
されています。
ヒグマの糞です。
2箇所で見ましたので、登山道にも現れているようです。
登山道にて
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