平成14年山行記録


05年07月02日 (土)
室蘭岳裏沢を登りました。 (沢登り・ツアー)

登別市鉱山町経由で、室蘭岳裏沢を登りました。

駐車場       09時51分
引き返し点    10時27分 (0時間36分)  
正規ルート    11時09分 (0時間42分)  
室蘭岳山頂着  16時41分 (5時間32分)  
室蘭岳山頂発  16時52分 (0時間11分)  
駐車場       17時58分 (1時間06分) (8時間07分)

合計所要時間  8時間07分

(GPS記録)
総上昇量   m
総下降量   m

累積標高(+)トラック   m
累積標高(+)地形    m

TP積算距離    km

(メモ)
GPS記録: あり。 ただし、沢に入っているので、受信状態は良くない。
そのため、沢部分は計測値が多めにでている。
一部欠落部分は、手動で追加している。

参加者 5名 + ガイド 1名 (計 5名)

写真なし。

以下は当時作成した記録です。

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室蘭岳裏沢 沢登り
平成17年7月2日
ガイド 1名 参加者 5名(男性のみ)  (計 6名)
沢靴 ガイド(円形突起のゴム底) 参加者(フェルト底)

(計画) 裏沢 → 滝沢 で駐車場に戻る一周コース。
(実績) 裏沢 → 夏道下山 → 夏山駐車場

天候 出発時は、全員雨具着用(私は、赤のウインドブレーカーを着用)。
ただし濡れるほどの降雨はなかった。途中で天候回復。以降快晴・無風状態であった。

09:51 駐車地点から出発
10:27 ルート間違いにより引き返す
11:09 正規ルートに入る
16:41 室蘭岳山頂 (ガイドは滝沢経由で車を回収するため出発する)
16:52 下山 (参加者5名 夏道を下山)
17:58 駐車場着(レストランで食事をしながらガイドの到着を待つ)

1.コース間違い
室蘭岳山頂で確認したら、ガイドは本コースは初めてであった。(昨年は別のガイド)
そのため、コース研究に不備があり、入渓地点を間違えてしまった。
川又温泉分岐の看板から温泉側に入るところをそのまま通過してしまい、その後かすかな踏み跡をたどって尾根をかなり登ってしまった。
私も通過時に看板を確認していた。
事前に地図を作製していながら、ルートを頭に入れておかなかったのは失敗であった。
ガイドも間違うことがあることを念頭におくべきであった。

2.正規ルートへ
10:27頃の休憩時点で、私からGPSでの確認を提案して位置確認をした結果、ルート問違いが判明した。
来た道を戻り途中の小さい沢を下って本流に入った。

3.通常コースを外れる
標高600m地点付近で左側の支流に入る所を、GPS記録ではそのまま通過している。
位置的に定かではないが、ガイドが左側の支流に入ろうとして急斜面を登ってみたが、浮き石が多くて危険との判断で、そのまま直進した場所があり、その個所かもしれない。
通常のルートは、地図で崖記号の始まる前に、途中から左に折れて沢から尾根に脱出しているようだ。(詳細は不明)

4.板状の岩盤ルート
その後は傾斜が強くなって、かすかな凹凸のある板状の岩盤ルートになり、表面が僅かに濡れていると言う非常に滑りやすいルートが稜線近くまで続いた。
そのため、稜線下の藪こぎに入るまでは、30mロープを使用して登った。
1ピッチ目は泥壁状であり、手がかりが少ないためトップロープで確保してもらった。
フェルト底の沢靴は、このような場所では滑ってしまい、全く不適であった。
多くのピッチは、垂らしたロープを両手で握り、両足を壁に直角に当てる方法の、腕力まかせの登肇となった。
腕力の弱い女性が参加していなかったのが、幸いであった。
支点用の立木が少なく、肩がらみや岩に支点を取るケースが多かったが、岩の支点もあまり良いものではなかった。
残置ハーケンがあった。(私は気が付かなかったが、数名が確認)
結果的に、一般コースから外れて、上級コースに入ってしまったようだ。

5.落石
ロープが30mと短いため、支点が確保できない場合は、やむを得ず確保可能な地点まで無理をして登ったが、ロープ登撃時の待機中は自分自身のビレイが取れず不安定な状態であった。
浮き石が非常に多く、岩盤から剥がれやすくなっていたため、ロープの荷重で落石が多く起き、一度大きな落石(20cm×10cm厚さ2cm程度)があった。
その時、私は先頭位置におり、U字溝的な場所で足の位置も変更できない状態にあり、手で岩の僅かな突起を掴んでいた。
岩はかなりの速度で落下して来ており、避けるのは非常に難しい状態であった。
仮に、私が岩をかわせても、下の参加者に衝突する可能性が高かった。
幸い、私の顔付近にあった小さな水平な段差で、岩が細かく割れたため、事故の発生にはならなかったが、人体に当たっていれば事故になった可能性が強かった。
落石を回避できたのは、全くの幸運でしかなかった。

6.夏道下山
最後は藪こぎをして稜線に出て、小休憩してから室蘭岳山頂に向かった。
時刻が16:41になっていたため、ガイドから滝沢を下るか表側の夏道を下るか選択するように提案があり、全員で夏道下山を選択した。
ガイドは、車を夏道駐車場に回送するため、滝沢経由で直ちに出発した。

7.レストラン
16:52頃下山を開始したが、疲れているA氏に合わせてゆっくり下山した。
ヒュッテ通過時は、建家横にいた2名に会釈のみして通過した。
駐車場到着後、レストランが営業中であることを私が確認して、レストランで食事をしながらガイドの到着を待った。
到着は早くても19:30頃と判断してレストランでゆっくりしていたが、何と19時前にガイドがレストランに現れた。
我々が駐車場にいなかったため、事故を心配してヒュッテまで登り、ヒュッテの管理人に我々の通過を確認して戻り、レストランに捜しにきたとのことであった。
レストランで休憩中に、ガイドに携帯電話で連絡を取ろうとしたが、全員がガイドの番号を知らなかった。

8.帰宅
室蘭市中島町の銭湯に入り、高速道路経由で22時頃自宅に戻った。


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裏沢コース




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コース全体




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室蘭岳山頂部の拡大図




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