平成19年山行記録


2007年6月4日(月)
松倉川沢登りツアーに参加しました。(6月2日)

山岳ツアー会社の主催する「松倉川沢登り」に参加しました。
松倉川は、函館空港近くに河口がある全長約24kmの清流で、アヤメ谷地を水源にしています。

(参加人員)
 ガイド1名 男性2名 女性3名 合計6名

6月1日
札幌を5名で出発して中山峠経由で函館に向かいました。途中洞爺駅で女性1名が合流。

順調に松倉川林道に入り、松倉取水場付近の分岐を入渓地点とみなしてテントを張りました。
しかし、ガイドがアヤメ谷地に自転車を置きに行って、その途中で入渓地点の誤りに気がつき、テントを撤収して再度移動して、今度は正しく水の沢分岐の予定地点にテントを張りました。

最初にテントを張った場所は、水の沢分岐の入渓地点よりも約5kmも手前で、もし気がつかなかったら、翌日の沢登りは途中で引き返すことになっていたでしょう。
20時30分就寝。

6月2日
5時起床 食事後、テントを撤収して総ての不要装備を車に収納。

テント場    6時15分
入渓      6時25分 水の沢林道の橋から入渓
アヤメ谷地 12時25分

合計所用時間  6時間10分

山菜の時期に当たっているため、山菜採りの車が早朝から入っており、起床までに5〜6台がテントそばを通過して行きました。

私の感じた沢の特徴は次の通りです。
●距離が約5kmで上昇量が400m強なので、登りの傾斜は比較的緩やかです。

●藪漕ぎが全くない。

●ガイドがロープを出した滝は2箇所で、ロープさえあればそれ程困難な滝では無い。
 岩が脆く、ガイドが最初に登るときには大分苦労していた。

●水量が少なかったので、流される危険性は無かった。(晴天が続いていたため?)

●釜(滝壺)、淵(ふち、水流が深くよどんでいるところ)の水深が深い。
 釜の深いのは当然ですが、淵が今まで経験した沢よりは格段に深い感じでした。

水深の深い(推定4m前後)淵が数多くあり、へつって通過中に2名(計3回)が淵に落ちました。

「へつる」とは、淵を作っている壁(傾斜70〜90度)を、淵の水面付近の足がかりと壁の手がかりを使って、蟹の横ばい状態で通過することをいいます。

このとき、足を滑らすとそのまま淵に落ち込みます。ただ淵の場合に限っては、落ちても水流が緩やかで、ザックにも浮力があるため身体は浮いています。

2度落ちた女性は、1度目はガイドが淵の下流までスリングに掴まらせて誘導して引き上げ、2度目は犬かきで私のそばに泳いできたので、ストックに掴まらせて引き上げました。

へつる場合は何時も緊張しますが、今回のヘツリでは特別緊張しました。

アヤメ谷地に到着後に、ガイドが前日持ってきておいた自転車に乗ってテント場まで車をとりに向かいました。

車が到着するまでの1時間40分は、装備を乾かしたりして過ごしました。
アヤメ谷地には、まだ花は全く見られませんでした。まだ時期が早いようです。

復路の途中で左折して、万畳敷林道を万畳敷高原の中頃まで往復したが、残念ながら見るべきものはありませんでした。
アヤメ谷地から水の沢分岐までは、寄り道なしで車で30分程度です。

湯ノ川の予想よりも豪華なホテルに宿泊して、21時前に就寝しました。

(注)
●単独行には危険な沢です。途中の滝は岩がボロボロしているため、ガイドクラスの登攀力が必要と思います。

●カメラが防水でないためザックに入れていたので、滝の写真はありません。
インターネットを調べると、写真入りで詳細な遡行記録がアップされたHPが見つかります。

松倉川070602−1

GPS軌跡
カシミール3D使用
山旅クラブの地図使用


松倉川070602−1
GPS軌跡
赤 松倉川沢登り
青 復路の林道(万畳敷林道は省略)



松倉川070602−1

GPS軌跡




松倉川070602−1

休憩・食事風景




松倉川070602−1

休憩地点にて
滑床もあり、綺麗な沢です。



松倉川070602−1

アヤメ谷地のカンバン
笹藪ばかりで、花は全く見られませんでした。

平成19年山行記録
http://tjmount.com/