天人峡温泉からクワウンナイ川を登り、化雲岳・小化雲岳経由で天人峡温泉に下りました。
(28日)
入渓 12時05分
テント場着 16時47分 (4時間42分)
(29日)
テント場発 04時50分
テント場着 15時00分 (10時間10分)
(30日)
テント場発 04時58分
化雲岳 07時48分 (2時間50分)
天人峡温泉 13時43分 (5時間55分) (8時間45分)
合計所要時間 23時間37分
(GPS記録)
総上昇量 m
総下降量 m
累積標高(+)トラック 2194 ?m
累積標高(+)地形 1857 ?m
TP積算距離 km
(メモ)
GPS記録: 3日目途中で電源が切れる。 それ以前は良好。
参加者 5名 + ガイド1名
北海道で一番美しくて距離の長い沢登りで、今回は沢の途中でテント泊を2回行った。
(装備)
日帰り装備に追加
シュラフ、シュラフカバー、マット、ヘッドランプ、食器、はし、ビニール袋、沢靴、ヘルメット、沢ベルト、安全環付きカラビナ、防寒衣、着替え、登山靴
沢登りのため、ザック内部の防水を行う。
沢登りを終わり稜線に出ると通常の登山道になり、歩行距離が長いので通常の登山靴も携行した。
登山靴は嵩張り、重量もあるので、携行しての沢登りはかなりの負担になる。
1日目は札幌を7時30分に出発しているので、天人峡温泉に於ける入渓時刻が12時になった。
そのため、夕方まで5時間弱しかなかったので、標高780m付近で一回目のテント泊を行った。
2日目は、15時に稜線(1850m)まであと200mの位置でテント泊をした。
何れにしても、どこかでテントを張る必要があり、標高1650m付近にテント泊に適した場所であったので、ここで2泊目のテント泊を行った。
3日目は、稜線にでてから、化雲岳、小化雲岳を経由して14時前に天人峡温泉に下山した。
(滑落)
滝ノ瀬十三丁(標高1250m付近)で、参加者1名(女性)が滝の真ん中を登ってきて、上の水平部に出る場所で登れなくなりました。
滝を登り切って近くにいた私と別の女性が、滝の上(水平部)から手を差し出して引き揚げようとしました。
しかし、引っ張っている最中に先端にいた私の沢靴が滑り、自分自身を支えることが難しくなってきました。
そのため、初めにまだ自己確保ができている下側の女性の手を放して、私を上の女性に引っ張ってもらいました。
それでも、私が水平部に戻ることができなかったので、このままでは上の女性を巻き込んで滑落する可能性が出てきました。
やむを得ず私が手を放して、比較的緩やかな滝を滑りながら何とか止めようとしました。
渇水期のため水量が少なかったこともあり、スピードがつかなかったのが不幸中の幸いでした。
少し滑ったところで滝壺に落ちたので、そこで登山道に戻りました。幸い怪我はしませんでした。
滝壺では、数回ぐるぐる回転して、3回目ぐらいでやっと滝壺の縁に手が届きました。
水中では、ザックの浮力で身体が水面に出ないので、回転しながらザックを外そうとしましたが、結局外すことはできませんでした。
後で、私を引っ張ってくれた女性に確認すると、何とか私を引っ張り上げることはできた筈だと言っていました。
私も、応援が来るまでもう少し頑張った方が良かったのかもしれません。
このことで、自分自身の安全確保の重要性を身にしみて感じました。
後から考えれば、もっと安全な場所から、スリングを伸ばして引っぱり上げることも可能でしたが、当時は安易に考えて、不安定な場所から直接手を差し出したのが原因でした。
もう一つ検証する必要があるのが、登れなくなった女性の行動です。
ロープで確保されていない状態では、できるだけ安全なコースを歩くのが鉄則です。
この女性は、それまでも皆から離れて別のルートを登ることがあり、行き詰まったらどうするのだろうと危惧することがありました。
今回の滝でも、他の参加者は岸に近い比較的安全なルートを歩きましたが、この女性のみ滝の真ん中を歩いていました。
この女性の、安全に対する意識が少し不足していたのかもしれません。
この女性の技量が、他の参加者よりも優れていたとは思われません。
グループ行動では、自分勝手な行動は厳に慎まなければなりませんが、このことについてガイドはこの女性に特に指導はしていませんでした。
女性が、皆と同じコースを歩いていれば、今回の滑落の原因をつくることもありませんでした。
ただし、私が滑落したのは、私の安全確保意識の欠如が原因であって、この女性に責はありません。
|